地球温暖化に伴う気候変動によって近い未来に水没するかもしれない、南太平洋のツバル、イタリアのベネチア、アラスカのシシマレフ島。そこには長年育まれてきた歴史や伝統工芸、食文化、祭りなどがあり、人々の普通の暮らしがある。「私たちにできることは、まず知ること」と、ドキュメンタリー作家の海南(かな)友子は、3年にも渡る取材撮影を行ない、3つの美しい島のリアルを映しだした。それがこの『Beautiful Islands~ビューティフル アイランズ~』だ。
「以前取材で訪れたパタゴニアで、雄大にそびえていた氷河が次の瞬間にあっという間に消える姿を目の当たりにしたんです。TVで見たことがある光景だったんですが、実際に目の前で自分と足元で繋がっているものがもろくも崩れ去ったとき、その恐怖の生々しさに震えあがりました。いずれは私たちが住む町にも同じようなことが起こるかもしれないと強く感じたんです。」と、その体験が本作の製作するきっかけになったのだと語ってくれた。「気候変動は決して他人事ではなく、世界中の全員に関係がある問題だということを強く訴えかけたかったので、それぞれの大陸の異なる文化を持つ島を取り上げようと思いました。結果、製作に3年が掛かり、しかも地球を3周もしちゃいましたけどね(笑)」。
本作では島のあるべき姿をリアルに感じてもらえるように、あえてナレーションやBGMを使われていない。さらに、映されているものが"映像の向こうの他人事"にならないように、余計な演出はせず、カットもたくさん割わらないようにし、観客があたかもその場にいるかのような雰囲気になれるように工夫したのだという。「生活の音や自然の音、そこに暮らす人々の生きた声に耳を澄ましてもらいたかったんです。そして、ハプニングではなく、人々の日常生活をありのままに映しだすことで、『こんな素敵な人々の生活が失われていくんだ』という儚さを伝えたいと思いました。本作をご覧いただける方々にお願いしたいことは、情報を頭で受け止めるのではなく心で受け止めてほしいですね。そしてそれが、ささやかでも何かのアクションを生み出してくれると信じています。」
['09年・日・106分]
(監督・プロデューサー・編集)海南友子
(撮影)南幸男
(エグゼクティブプロデューサー)是枝裕和
●7月17日(土)よりKBCシネマ1・2にて公開
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『iPhoneアプリ 水没カメラ!?』
「あなたの住む町が水没してしまったら!?」という発想をきっかけに生まれたiPhoneアプリが、劇場公開に合わせて登場!例えばiPhoneで、自分が残したい大切な風景を撮ると、実際に水没してしまったかのような写真に仕上がるのだ。楽しみながらも、リアルなシュミレーションができるので、"失われていくものの怖さ"に気付かせてくれるハズだ!
詳しくは公式サイトwww.beautiful-itvを
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『海南監督がアップルストアに登場!』
7月24日(土)17:00~18:00、西通りのアップルストアにて海南友子監督のトークショーが開催される。『ビューティフル アイランズ』の予告編上映や、上記した『水没カメラ』の紹介などが行なわれる。
会場:Apple Store, Fukuoka Tenjin(福岡県福岡市中央区天神2-3-24天神ルーチェ) TEL:092-736-6800





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